京都市左京区上高野 A邸 住宅 前庭樹木剪定 ←→ 民家の歴史が100年をこえるという土間や大黒柱の残る邸宅。厨子二階の部屋では蚕を育てていたという。住人が変わり、時折人を集めて催しを行なうようになった。しかし住人は家と庭を大きく変えず、周囲の生き物の音や風の通りに敏感なかつての暮らしを体感しているという。しばらく手が入っておらず、大きく育った樹木によってかくれていた景石が、手入れをおこなうことによって輪郭をあらわした。時おり大きな手入れを行ない、生長しつづける樹木のバランスを整える。
国分寺市西町 N邸 茶道表千家稽古場兼住宅 茶庭改修 ←→ 住宅街の中にある茶道稽古場。週に1度の稽古をはじめ、初釜や炉開きなどでも利用する一重露地。作庭から年月が経ち、飛石周りの整理が必要となったため、砂利敷きへと改修した。その周囲の築山にコケを貼り、シャガやベニシダなど下草がゆたかな庭となった。冬は松葉敷となり、景色が変貌する。