風画杜

ブログ blog

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2014.09.26

町家のお庭は


9月は町家のお庭の調査をさせていただきました。


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今の姿をしっかりと記録し、これからどのように

整備を行っていくか、図面を清書してから計画書を

作成します。


実際は、記録の作業の中にすでに計画が組み立てられます。

ここは石の質が違うな、人の手が違うな、新しい植木だな

補修跡があるな、鳥が種を運んできたな・・・・・


そこに住むひとが時を刻んできた建物とお庭、これからも。

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2014.09.26

ヤブラン


台風が日本列島をゆっくりとゆっくりと、通ってい

ます。

大阪伊丹空港では、北は北海道、青森~東京と、

宮崎も欠航が相次ぐなか、鹿児島行きは条件付き

ながら、運行のはこびとなりました。


機内では「揺れは飛行に問題はありません・・」と

アナウンスが響きます。


飛行機が今ほど日常生活に近いものになる前は、

新幹線での移動が多く、何かあった時は?!、と考える

内容も、これほど地上からはるか遠く離れたところで

は、どうしようもないなと感じるところです。


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鹿児島空港周辺は厚い雲に覆われて、山々の眺望は叶い

ませんでしたが、飛行機の機体や空港内で働くひと、

機材をみるのも楽しいです。


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10年以上前ですが、鹿児島の造園屋さんがヤブランと

呼んでいる草本があり、大きすぎる!とびっくりしたの

を思いだします。

しかしながら、実は、ノシランという常緑性の多年草と

知っていました。

環境アセスメント調査で、九州の山の中を植物相調査と

いう、種類1種、1種確認したものを記録していく調査を

実施していたとき、それこそ、ヤブラン?と調査リスト

に記載し、事務所では早速同定作業、標本と図鑑ではじ

めて知ったときのことを思い出します。

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2014.09.26

風探歩 青森編


青森の現場に行ってきました。


毎度、日本列島が長~いことを体感します。


青森県黒石市、こちらの通りも長いです。



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残っていてくれて有難うございます。と、ただただ

日本の美しさに触れています。


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藩政時代から今に残る通路で、夏は厳しい日差しをさえぎり、

冬には柱ごとに板がはめられ吹雪や積雪から

街のひとを守っています。

この、こみせ通りには数軒造り酒屋が営まれており、酒林が

吊るされる風習を伝えています。杉玉と呼んだり。


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厳冬の頃、こみせ通りは車1台が通るのがやっとの道幅に

こんこんと降り積もる雪の重みにトタンの屋根が音をたて

きしみます。

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2014.09.26

吉野川


灯ろう流しと花火の祭典。

奈良県五條の吉野川では今年で43回目の納涼花火大会

とし、沢山の花火が豪快に打ち上げられました。

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河川敷は視界をさえぎるものがなく、誰のところから

も特等席。


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夏がからだを通り過ぎることを感じる一日。

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2014.08.25

風探歩 鹿児島編


仕事で鹿児島に行っていました。

長い間、鹿児島に通わせていただいていますが、鹿児島中央駅の

開発はあれよあれよという間で、新幹線開通というのは、大変な

一大事業であることを目の当たりにしました。

そのなか、今も昔も風景の一部として組み込まれているのが、

☆☆路面電車☆☆ですね。

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路面電車と中央駅の夜の風景です。

路面電車通りには、一面に青々とした芝生が敷かれている

のはご存知でしょうか。立派な緑の絨毯です。

(到着時、真っ暗なので写真はありません~)
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そして、いつも降灰を避けるために通る中央駅直結の地下通路で

すが、実はここにも見所があります!!

忍石(デンドライト)と呼ばれる石で、含水鉄あるいは

酸化マンガンなどが表面に樹木の枝状あるいは羊歯の葉状に沈澱し

たものとのことです。でもやっぱり植物体が化石となり

きらきらと輝いているかのように見えますね。


鹿児島から風探歩でした☆

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2014.07.30

深山


仕事で鳥取県に行っていました。

この機会に、これからは少しずつ周辺を散策できたら

素敵だなと考えています。

商店街

現場への移動は夜が多いのですが、せっかくですので、

鳥取の街並みの様子をご紹介します。

わかりますかね。伝わりますかね。

倉吉の白壁

倉吉市の商店街の様子と、江戸~明治期に建てられた

白壁の土蔵群の様子です。

今は老舗のお店のほか、複数の観光店が中に入り切り盛り

されています。

夜は、タイムスリップしたような感覚で、往時の様子が

偲ばれます。


次の日は、現場に行く束の間に足を運んでみました。

小鹿渓

名勝小鹿渓。距離的に近いことから選びましたが、途中で心配

になりました。道が細く、どんどん細く、そして細くなり

ました。

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到着すると、厳しい渓谷に、雨の後のいきいきとした緑が

とても美しく、思わず散策してしまいました。
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大型台風の後の渓谷散策のため、園路から外れるとたっぷ

りと水をふくんだ苔に足がとられ滑ります。

トチノキ

トチノキの大枝の隙間から、光がこぼれ、日差しの先の

足元には、ひこばえが…ゆっくりと遷移しているのですね。

散策路

と、ゆっくりとしている時間はありませんでした。
行きはよいよい帰りは、、、階段を走って戻り現場に急行しました!

仕事は間に合いました。

が、
案内板

こちらは、また登頂できませんでした。

神と仏が宿る山、三徳山。

鳥取県のほぼ中央に位置する三朝町(温泉郷です)の、高い山々に囲

まれた大岩が織りなす景観美、一帯は史跡名勝に指定されています。

毎度、煩悩を抱えて帰るしかないか、と残念に思いますが、

楽しみは小出しにするのもよし!ということで。

参拝登山は1人では入山できませんので、ほぼ、不可能な希望ですが、次回

万が一、仕事が早く終わることができましたら、行ってみたいです。

と思って、2年が過ぎています。

変わりに、皆様、是非体験に行ってください。

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2014.07.10

お庭のはなし

風画杜 presents
 

お庭のはなしです。

大阪市内のとあるビル所有者様から「庭園プロジェクト」という 事業名をいただきま
して、屋上庭園をご依頼いただきました!

少しずつですがお庭の作庭風景をご紹介します。

お庭といっても色々な形、使い方、観方がありますね。 無限のイメージをどのような
姿に定めるか、所有者様との意見交 換を重ねました。
建築外観は洋風、しかし、部屋のなかには茶室が設えられるという贅沢さも兼ね備え
られています。
そこで、茶事の所作がはぶかれることのないよう、また、別空間 の演出ができるよ
うにと、お庭の構成を2つに分けることにしました。
目指せ!洋風と和風を調和させた和モダンです。

早速、工事風景。 クレーンで土を搬入しました。
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次いで、シンボルツリーの植樹。フェイジョアを植えました。
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どんどん整地を進めます。そして、同時に給水排水経路の確保です。
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遊びは置き型手水鉢の足元の石敷き、鉄平小端の縦使いです。
色味を重視しています。
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表層から数センチ下には灌水ホースをはりめぐらし、芝は土と芝の境界に仕切り工
を行い目土で仕上げました。
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お庭が完了しましたら、またお知らせします!

なお、

今回の工事は  樋口用樹園  の樋口氏にご協力いただきました。
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真夏日が続くことが植栽にとって厳しい環境のなか、短時間で腕を発揮していた

だきました。
 

あれ?

動きが少しおかしいような気がしますが、、、風画杜の頼れる仲間です。

木1本、草本1つ、ひとつひとつ、大切に選び植えさせていただきました。
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次回、完成報告の際は、このお庭の場所をアップさせていただきますので、
お近くにお越しの際は、
みなさまどうぞ遊びにいらしてください!!
 

[diary]

2014.06.25

お山


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青森での仕事の際、岩木山まで足を延ばしてみました。

頂上付近の岩盤と、おもしろい形のダケカンバの風景。

標高の高い頂上付近ではダケカンバもこんな樹形になるのですね。

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岩木山の麓に下りると岩木山神社が。

鳥居の前に立ってみると、参道の真上にお山(こちらでは岩木山をこう呼ぶらしいです)がそびえ立っていました。

ここ津軽では古くから「お山参詣」という行事が伝えられています。

旧暦の8月に津軽の人々が隊を組み、岩木山に登るものですが、

その際に笛や太鼓で囃しながら歌うものが「サイギサイギ ドッコイサイギ~」。

どうやら麓にある寺の僧侶がつくったものらしいですが、神仏習合の残り香がなんともいえないです。

津軽の人にとって岩木山は特別なものなんでしょう。

津軽地方の庭園から見えている岩木山の風景もいつまでも残っていてほしいです。

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最後に、弘前市内の長勝寺 五百羅漢像はおすすめです。

[diary]

2014.06.17

風画杜サイト、オープンしました。

このサイトで、作品を紹介していきます。 今後ともよろしくお願いいたします。